一日一話 (二十)

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PFOS、PFOAをご存知ですか?

PFOS、PFOAは「ペルフルオロオクタンスルホン酸 (PFOS)」及び「ペルフルオロオクタン酸(PFOA)」という動物実験で発がん性が指摘されている有機フッ素化合物の一種で、略して「ピーフォス、ピーフォア」と呼ばれています。

PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸(PerFluoroOctaneSulfonic acid) の略称で、有機フッ素化合物の一種です)は1940年代にアメリカで開発された界面活性剤で、耐熱性、耐薬品性など非常に優れた安定性を持ち、表面張力を大きく低下させることなく撥水剤や紙・布の防汚剤原料、泡消火剤成分などとして幅広く使用されてきました。また、 類似化合物のペルフルオロオクタン酸 (PerFluoroOctanoic Acid:PFOA)も同様の性質を示し、フライパンのテフロン加工や食品包装紙の撥水加工の際の原料などとして幅広く利用されてきました。

PFOS及びPFOAは、独特の性質(水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等)を持ち、撥水剤、表面処理 剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤等に用いられてきた化学物質です。

発がん性や発達障害などの報告があります。

現在では代替品の無いエッチング剤の製造、半導体レジストの製造、業務用写真フィルムの製造の3つにのみ使用されています。

どのような問題点があるのか? 「PFOS」「PFOA」は環境中で分解がほとんどされません。そのため、環境への残留性や生物への蓄積性などが問題視されています。

国内の水道水質基準では以前から要検討項目(すぐに環境基準にはせず、引き続き知見の集積に努めるべきもの)として、環境基準(人の健康を保護し生活環境を保全するために制定された基準)では、 2020年5月より水質環境基準の要監視項目として目標値が定められました。

心配される問題点は安定性の高さゆえに環境中でほとんど分解しないこと、生物中に蓄積すること